ヘブンズ・ドアー
『岸辺露伴は動かない』の実写版ドラマ、最高だったなあ、夢のような3日間だったなあ・・。
高橋一生はぴったりだった!
風をまねく鳥のひと・・
たしかにこの2020年の最後に『風の谷のナウシカ』が放映されたのは、特別なことだったと思う。
元々すごく好きな作品ではあったのだけれど、若い頃は、ナウシカは清廉潔白でいい子すぎる、というのが少し不満だった。
(しかもコミック版を読んでしまったのでなおさら・・)
だけど、一回りして大人になってみると、ナウシカは全然いい子などではなかった。
彼女は特異な才能を持ってしまったがゆえにたったひとり、誰に頼ることもなく世界を突き進む、孤高のひとだったのだ。
いつもはいいなくらいにしか思っていなかった、腐海に堕ちていく老人たちを説得するためマスクを外すシーン。それが、コロナ禍にある今回は特別に見えた。
「姫様マスクをつけてくだされー」という叫びに、ナウシカは微笑みながらこう言う。
「わたしがみんなを助ける」。
ナウシカ・・。
常人では決してうかがい知れない壮大な使命感を胸に、彼女はこの先、どこに向かって進むのだろう。
(決して満たされない孤独感は、クシャナ姫だけが共鳴できると思うのだが・・。それぞれの路を行きながら)
混迷の大地に降り立った、気高き、愛する姫。
思うところも、思わぬところも、きれぎれの夏草達
岡崎京子 / レアリティーズ
実は(と、言うまでもなく)岡崎京子は大好き。
人生でもっとも影響を受けた、と言っても過言ではない。
コミックは全部もってる。(しかも新装版とかではなく、オリジナル版ね)
まだあまり作品集の少なかった高校生の頃は、楽器屋にあったステレオのパンフに彼女の挿絵を見つけ、切り抜いてノートに貼ったり、雑誌にのっていた短い漫画をスクラックブックにしたりしていた。
先日、この本はもってないな、と思い買ってみた。
初期の頃の、単行本に収められなかったやつとか、雑誌連載のエッセイだとかが入っていた。
まさに、ノートに貼っていた頃の作品たち。
泣いた・・。