平坦な戦場でぼくらが生き延びることを・・
もう現実に起こっていることが酷すぎて、暗澹たる思いだ。
ウィリアム・ギブスンの詩だけが虚ろに何度も頭をよぎる。
本当は今起こっている戦場とはまた違う場所のことを言っているのだが・・。
災厄のただなかにあるその街は
ぼくらのはかない永遠を知っていた
ぼくらのはかない永遠
ぼくらの愛
均一な道の窓のない壁を
ぼくらの愛は知っていた
沈黙の頻度を
ぼくらの愛は知っていた
まったいらな場所を
ぼくらの愛は知っていた
ぼくらは演算子の場になった
ぼくらは格子を解読しようとした
新しい配列のために
相転移するために
深い欠陥-罪を巡視するために
流れを調査するために
葉々を見るんだ
それらはどうやって枯れた水源のなかで
旋回しているだろうか
ぼくらはどうやってまったいらな場所で
生き延びるのだろうか