さよならの向こう側
NHKでやってた山口百恵のラストコンサート。
アイドルとして次元が違いすぎて、美しいとか歌うまいとか、そういう話しではなく、もはや一つの高みに達した世界だった。
声の低音のすごさはゾクゾクするし、あの目の射すくめ方は誰でも堕とされてしまうレベル。MCの物語性までばっちり。しかしすごいのは、それらも上回るたたずまい方。
あの瞬間の彼女を超える存在は出てこないのだろうな。人気も歌声も美しさも、頂点に達したところでの去り方。
最後に「さよならの向こう側」を歌ってマイクを置いて、というのは知ってたのだけど、観たのは初めてだった。
歌う前に彼女はそれまでの想いを吐露し、「私のわがままを許してくれてありがとう。幸せになります」と言って深々と頭を下げる。そして「さよならの向こう側」が流れ出す。そりゃもう泣くよね、みんな。
ラスト曲を彼女は時々涙をぬぐいながら歌う。それまでと違い、少し声が震えて。
歌い終わるとマイクを置き、静かに去っていく。
最後に振り返り、客席を見つめる彼女は、遠くを見つめていた。
それまでのことすべてを包み込むようにも、ただただ遠くを見ているようにも思えた・・。
そう、山口百恵は、たまらなくカッコ良かった。
こんな伝説の幕引きは二度とないだろうな、と思う。
天が動いていた頃の話し
子どもの頃、この本が大好きで、何度も何度も眺めた。
絵がとても美しくて、なんて素敵な世界だろう、と思った。
だからいまだに、本全般が大好きで、装丁や紙や書体も好き。
宇宙や中世的世界観やSFが好きになったのも、この本から。
永遠の絵。永遠の美。
てんがうごいていたころのはなし。
今日人類がはじめて木星についたよ
食い入るように見てきて、最後の恋ダンスで胸がいっぱいに!
そりゃ、涙出るよね。
ゆりちゃん、カッコ良かったなあ・・。
可愛いアイシャ
新年を迎えて聴く曲はどうしよう・・、と考えて、この曲を選びました。
スティーヴィー・ワンダーの『可愛いアイシャ』。
(オリジナル・タイトルは「Isn't She Lovely」ですね)
可愛らしく、愛に溢れた名曲。
世界もそんな温かさに包まれてほしいものです。